学校で股関節外転装具を装着してミニウォークという歩行器を使用している児童です。
スパイダーを使って立位保持やバランスの向上を図る指導を行っています。
写真の通り、股関節外転装具と動的体幹装具(プレーリー君)、AFOを装着し四隅からの ベルト他、上方から腋窩部にストラップでスリングし円背となる脊柱の伸展のしやすさを促しながら活動をしています。
動的体幹装具は腹部周囲の安定性を図ることをねらいとし、胸のベルトがフリーにして胸椎と胸郭部の動きを保障しています。写真1は立っているところです。
ジャンプの他、レッドコードで動かし方を身に着けた左右への動きも自ら行い、体幹の立ち直り、左右へのバランスの向上を図っています。
しゃがんだ姿勢から、よいしょとジャンプ!
全身で喜びを現しますが、だからと言って筋緊張が必要以上に高まらず調整しています。
左右への動かしもだんだん大きくなり、自分で工夫し調整しながら楽しんで活動ができています。大きく倒れると下肢の支えが外れてしましますが、普段、重量下の中で限られた動きしかできない本児にとっては大きなチャレンジです。
痙直型両マヒのお子様です。
下肢の支持性も高まったてきたことから、歩行器での移動を股関節と下肢の良好な肢位で運動ができるように、股関節外転装具を併用をしています。
股関節外転装具にはottobock社の28L20を装着し使用しています。
この外転装具の特徴は、①大腿カフの内側ボールジョイントが使われていて、股関節を固定せず外転位の保持できること、②大腿カフの周径と連結バーの流さが調整できること、です。
本児の場合、このボールジョイント機構があることで、装着しながらも一軸での両下肢の交互させた歩行ができ、その機構を使って方向転換もゆっくりですができています。
現在、学校生活場面での自立活動として活用し、協力し合いながら定期的に評価・調整して取り組み始めています。
当センターではレッドコードという吊るす部位や高さを任意に調節することで個々の能力や身体状態にあわせた最適な運動や治療の環境を設定できる運動機器を取り入れています。主に自重を軽減した中での全身の伸展の促しと、体幹や下肢のリラクゼーション、ストレッチをする目的で使用しています。
脳性マヒの影響で手足がこわばって硬くなっている(痙直型四肢マヒ)お子様です。
背臥位でフラットに持ち上げ、足底から前後に揺らし、全身の伸展を促します。
その後、足底部から頭部に向かって押し負荷をかけていきます。
両下肢で支え続けることの理解でき、支える力が増したこところで、今度は足底部からより強く頭の方向に押し上げるように負荷をかけ、本児の支持する力を高めていきます。
活動としては揺れたりバランス遊びの要素を入れ楽しみながら展開しています。
次に指導者の胸に両足底部を付け、持続的に支えることを促していきます。
徐々に、膝jt伸展位で筋緊張の下がりに応じ徐々に股jtを外転・外旋位にし、歩隔を広げて適切な肢位にします。足底でしっかり支えているポジションで軽く支え、左右への重心移動も行います。
痙直型両マヒのあるお友達です。
立位で足底での支持感覚を育てることと、未来の体験として立位保持と両足ジャンプの活動を楽しみながら行っています。翻字もセラピストも笑顔で活動できます。
少ない人的な直接的な介助を少なく環境設定したいます。j本人は「一人でジャンプできた!」と喜んでいます。そこに「行為を中味ににする行為」の向上の芽が生じると考えています。
指導を行った後は下肢の動きが円滑になり自分で支える行為が向上します。
設定は、天井から下げた手作りコードにエラスティックコードを部分的に使い、伸縮範囲を限定することができます。
筋の疾患があるお子様です。レッドコードでたくさん身体を動かした後、頭部方向をを高くし、足部をセラピストが固定して、本人に両下肢を伸ばしてもらい身体を動かします。足部の柔らかさもその動きの中でつくることができます。
上記の児童です。
工房いすにⅬ字バーを取り付け、エラスティック(伸縮)コードを使い両上肢を持ち上げ、両上肢を使った活動を保障しています。
副食の後、口腔ケアスポンジを使って口の中を自分で洗っています。
手関節部と手掌部には、底屈を抑制し握る動作ができやすくするために手作りでスプリントをつくりました。また、スポンジの棒にはクリスマス飾りのボールオーナメント(軽量で20ミリ程度)を取り付けました。
本人は、楽しんで、自分でコップの水にスポンジを浸し口の中に運び、何度も繰り返していました。
上肢のスプリントは下の写真で紹介します。ちなみに、上肢スリング用ストラップは手づくりです。ロープの長さを調整する自在はキャンプ用品です。
上述の手作りのエラステックコードを活用し、描画活動を行っています。
筆に口腔ケア用のスポンジを使い、持ち手にクリスマスツリー飾りのボールを使っています。
把握力が弱いことから軽量さを考え、100均で集めてました。まさに「お手軽」な手づくり道具(教材)です。
本人は、久しぶりに自力で描画表現ができたことを楽しんで活動していました。
構えとして端坐位姿勢を設定し、座骨部から頭部に向かって疑似反力を加え、頸部から座骨部までの抗重力筋の働きを促しています。
上記のレッドコードの指導した後、垂直位下肢で支える学習ができます。
AFOを装着し、股・膝関節を前後からパッキングていますが、支えることができるようになります。本人は不満そうですけど。
現在では、不快な表情もなく股関節後方からの支えだけで、自分から支えてくれるようになってています。
障害の重い子どもの場合、大人との関係の中で2つの基本的な基盤の成立が必要となります。
一つは、鯨岡俊氏が言う「感性的コミュニケーション」です。これは、原初的コミュニケーションでもありますが、人と接する場合、もちろん、障害が重い方と接する場合の基盤であり前提となるものです。鯨岡氏はこれを「接面」という言葉を使い論じています。
写真は,、上肢を持続的に持ち上げられない児童との児童との指導場面です。両上肢をゴムロープを使ったスリングを使い、活動しやすい位置に持って来やすくしてます。手の平でしっかりと捉えとことを大切に、関係の中で互いの志向性を接面で成立させるように、「受けて効果」を考えながら、物語展開するように指導をしています(間身体性)。
もう一つは、互いの志向性を顔や胸郭前面のへの方向性を育てることに着目して指導しています。そのことが姿勢や運動を結果として獲得する大切な中味となるからです。
吊るすことで痙性が強い多関節筋の緊張がコントロールされ、単関節筋である抗重力筋群の働きを促すことができます。
痙直型両麻痺タイプの子どもです。
背臥位で構えとして立位姿位を取り、足底か頸部に向けて伸展の働きを誘発しています。その後、足底を支点にした左右の揺れを使い平衡反応を促します。
これにより、両下肢の痙性が少なくなり、下肢の支持性も高まります。
脳性麻痺痙直型両麻痺があるS君の指導場面です。
ハンギングポジションにし、両下肢の筋緊張をコントロールした後、臀部を左右にゆすり、脊柱と胸郭部の柔らかさを出しています。
日常、頸部が後屈位で過ごしていることから、頭部をストラップで持ちげ、軽い前屈位にして後頸部の伸張も図っています。(2020年9月)
筋緊張が低く、重力に打ち勝って活動ができないK君の指導の様子です。
動きが少ないことでの硬さを作らないように、筋や関節などの柔らかさを保つことを考え指導をしています。側臥位でレッド7コードの揺れを利用して脊柱と胸郭、股関節などの柔らかさを引き出しています。
下はハンギングポジションでの様子です。(2020年9月)
脳性麻痺の両麻痺の児童の指導の様子です。
スパイダーのコード4点を使った設定とハンドメイドのレッドコードのストラップで両下肢を持ち上げた姿勢で、楽しくスーパーマン遊びをしています。全身を使って活動する楽しさと併せて脊柱とヒップの伸展をねらっています。
(2020年9月23日)
下肢での支持が弱いことから、スパイダーを使って、両足でジャンプするトレーニングをしています。本人は何度も楽しく活動しています。
ちなみに地球の1Gの重力下でジャンプすると
6Gの重力が掛かるとのことです。